第15回迅速免疫染色研究会

主題

迅速免疫法 AMED 補助金事業 成果報告会  ~ 保険診療に向けて ~  

代表世話人

国立大学法人 秋田大学 学長 南谷 佳弘

ごあいさつ

 このたび、第15回迅速免疫染色研究会を、2025年9月13日(土)に東京・一橋講堂にて開催させていただく運びとなりました。ご多用の中、多くの皆様にご参加賜りますこと心より御礼申し上げます。
 本研究会は、迅速免疫染色技術の開発を契機として、2012年に秋田大学にて第1回が開催されました。以来、実臨床に資する迅速免疫染色技術の確立を目指し、全国の病理医、臨床検査技師、研究者の皆様にご参集いただきながら、技術の開発・改良・評価に取り組んでまいりました。
 本装置に搭載された「電界撹拌法」は、秋田県産業技術センターにおいて研磨技術として開発された独自の撹拌技術であり、液体をブラウン運動の約1200倍の速度で撹拌することが可能です。この技術は、秋田大学胸部外科学講座との連携により免疫染色へ応用され、迅速免疫染色装置の研究開発へと発展しました。
 本開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のご支援のもと、産官学の連携によって大きく加速されました。秋田エプソン株式会社との共同開発によりプロトタイプが製作され、病理診断や標本作製の現場からのフィードバックをもとに改良が重ねられました。こうして、2014年には手動式の迅速免疫染色装置「ヒスト・テック® R-IHC®(愛称:ラピート)」が誕生し、術中迅速病理診断を支える新たな装置として臨床の場で応用されるようになりました。
 従来、免疫組織染色は標本作製から染色終了までに2時間以上を要していたため、術中に実施することは困難とされてきました。しかし本技術により、免疫組織染色が15分以内に終えることが可能になり、術中の迅速診断において免疫染色を用いることが現実のものとなりました。これにより、HE染色のみでは得られなかった豊富な診断情報を、手術中に得られるようになり、治療方針の決定が可能となりました。これは医療者にとって極めて有用であるばかりでなく、患者さんにとっても大きな恩恵であり、的確な手術適応の実現に寄与するものです。
 さらに、これまでの研究成果を基に、2022年4月15日にはサクラファインテックジャパン株式会社より、自動染色装置「ヒスト・テック® ラピート® Auto」が正式に発売され、保険診療への実装に向けて大きな一歩が踏み出されました。
 本研究会の特色は、病理医や研究者に加え、臨床検査技師や技術者など、標本作製や診断の実務に携わる多職種が参画し、現場に即した技術開発を推進している点にあります。産官学の緊密な連携のもと、実用性を重視した改良が継続され、学術と臨床の橋渡しを担う実践的なネットワークとして本研究会は発展してまいりました。

今回の第15回研究会では、「保険診療に向けて」というテーマのもと、AMED補助金事業の成果報告も含め、迅速免疫染色の社会実装に向けた技術的・制度的課題と今後の展望について、幅広く議論を深めてまいります。
 多くの皆様より貴重なご意見を賜り、迅速免疫染色技術のさらなる進展を通じて、より良い医療の実現に貢献できますよう、引き続きご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、本研究会の開催にあたりご尽力いただきましたすべての関係者の皆様に、心より深く感謝申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

令和 7年 8月吉日
第15回迅速免疫染色研究会
代表世話人  南谷 佳弘

プログラム・抄録

第15回プログラム (PDF:521KB)

特別講演:「AMEDの医療機器開発と迅速免疫染色診断」
演者:
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
参事役 竹上嗣郎

テーマ:
迅速免疫法 AMED 補助金事業 成果報告会  ~ 保険診療に向けて ~

日時:
2025年9月13日(土)14:00~16:55

場所:
一橋大学 一橋講堂 中会議場1,2
〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センター内
東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線  神保町駅(A8 ・A9 出口)徒歩4 分
東京メトロ東西線  竹橋駅(1b 出口) 徒歩4 分

参加費:
1000円(学生研修医、細胞検査士受験者は無料)
細胞検査士資格認定更新ポイント申請予定

アクセス:

演題募集:

今回はAMED成果報告会として先生方に依頼済のため、新たな演題募集は行いません。

第15回迅速免疫染色研究会事務局

第15回迅速免疫染色研究会事務局
代表世話人 秋田大学 南谷 佳弘
 事務局   秋田大学大学院医学系研究科:今井 一博、小玉 純
Tel:018-884-6132
Fax:018-836-2615
e-mail:jkodama@gipc.akita-u.ac.jp